彼がこの言葉を使うとき、めちゃくちゃ毒を含んでいます。
要するに「国籍も国境も関係ない、自分の利益だけを最優先する上級国民たち」のことです。
スキデルスキー流・超わかりやすい定義「コスモポリタン・エリート」とは
- ロンドン・ニューヨーク・上海・ドバイどこに住んでもいい
- パスポートは3~4冊持ってる
- 子どもはスイスかシンガポールのボーディングスクール
- 給料や資産はドル・ユーロ・暗号資産で持ってる
- 自分の国の失業者や貧困層のことは「可哀想だけど知らん」
- 政治家には「もっとグローバル化を!」「もっと規制緩和を!」とロビー活動
→ つまり「地球市民を自称しながら、実際は地球最上位カースト」の人たちスキデルスキーが彼らを嫌う3つの理由
- グローバリゼーションの最大の受益者でありながら、最大のコストを払っていない
彼らはオフショア口座で税金逃れ、企業は法人税ゼロの国に登記。
でも失業した工場労働者や、医療費が払えなくなった庶民のことは完全に無視。
→ 「勝ち逃げ」してるように見える。 - 国民国家を「時代遅れ」とバカにして壊した張本人
1990~2010年代、彼らは口を揃えて言った。
「国境なんて邪魔」「国家主権は20世紀の遺物」「市場に任せれば全部うまくいく」
その結果、WTO・EU・NAFTA・TPP……とルールをどんどん作って、
国民が「ちょっと待って!」と言う隙も与えなかった。 - ポピュリズムやファシズムの火付けの最大の原因
スキデルスキーが一番怒ってるポイントはこれです。
「庶民が極右に走るのは、コスモポリタン・エリートが30年間、庶民を完全に無視し続けたからだ」
→ トランプやルペンやメローニが支持されるのは、
「あいつら(エリート)が俺たちを捨てたから、俺たちもあいつらをぶっ壊してやる!」という復讐心
彼がよく使う歴史的たとえ1930年代のイギリス・ドイツでも同じ構図があった。
当時のコスモポリタン・エリート=
国際金融に生きるユダヤ系銀行家+ロンドン・シティの紳士たち
→ 彼らが「世界は一つ!」と言いながら、失業した炭鉱夫や工場労働者のことは完全に無視
→ だからヒトラーやモズリー(イギリスファシスト)が「ユダヤ金融資本が諸悪の根源だ!」と叫んだら、
失業者たちが「そうだそうだ!と拍手喝采した
今は「ユダヤ」という人種差別は減ったけど、
代わりに「グローバルエリート」「ダボスの人々」「ビッグテック」「ジョージ・ソロス」などが新しい悪者になってるだけ。スキデルスキー卿の超辛辣な一言(ポッドキャストより意訳)「コスモポリタン・エリートは、自分たちが火をつけた家の中で最後に焼け死ぬことになる。
なぜなら、彼らは国民から完全に信頼を失ったからだ。
そして国民はもう彼らの言うことなど聞かない。
そのとき初めて彼らは気づく。
『あ、俺たち、実は国民国家の中に住んでたんだ』と。」
つまり彼はこう言ってるんです:
「コスモポリタン・エリートは、国民国家という船にタダ乗りして穴を開けまくった。
船が沈むとき、彼らはヘリコプターで逃げるつもりかもしれないが、
もうパイロット(=国民)も整備士(=中間層)も全員キレてて、ヘリは飛ばないよ」。
これがスキデルスキーが「コスモポリタン・エリート」に対して抱いている、
めちゃくちゃ冷めた、でもめちゃくちゃ説得力のある見方です。