ロング・テレグラム 第5パート アメリカはどう対応すべきかの要約
ロング・テレグラム 第4パート 非公式レベル=裏の工作活動の要約
ロング・テレグラム 第3パート 公式レベルでのソ連政策への反映の要約
ロング・テレグラム 第2パート その世界観の背景・土台の要約
ロング・テレグラム 第1パート 戦後ソ連の国際観の基本的な特徴の要約
ケナンは「第1・2パートで説明したあの猜疑心と敵視の世界観が、ソ連の実際の外交政策にどう現れているか」を具体的に指摘しています。主なポイントは以下の7つです。
- ソ連国家の絶対的強化が最優先
どんな国際協力よりも、まず自国の軍事力・経済力・領土の安全確保がすべてに優先される。 - 西側諸国の力をできるだけ削ぐ
直接戦争は避けつつ、外交・宣伝・経済援助などを駆使して、アメリカやイギリス、フランスなどの影響力を弱体化させる。 - 「友好国」の完全支配
東欧や衛星国には「人民民主主義」という看板を掲げつつ、実質的にはソ連の言いなりになる傀儡政権を置く。 - 国際機関は利用するが基本
国連などの場では協力を装いつつ、実際はソ連に不利な決定を拒否権で阻止し、自分たちに有利なことだけ通す。 - 西側との協定は一時的な戦術にすぎない
どんな条約を結んでも、それは「現在の力関係が続く間だけ有効」と考え、状況が変われば平気で破る。 - 時間はソ連の味方だと信じている
資本主義は遅かれ早かれ内部崩壊するから、急ぐ必要はない。じっくりと相手を疲弊させる長期戦が基本戦略。 - だから決して本当の譲歩はしない
表面的な妥協はしても、ソ連の核心的利益(勢力圏の維持・拡大、軍事力強化など)に関しては一歩も譲らない。
ケナンの結論の一文:
「ソ連の公式政策は、表面は平和と協力を唱えながら、その裏では常に西側の弱体化と自国の勢力拡大だけを追求している。」これが第3パートの要点です。